餌や獲物を見つけ出し、オスとメスが出会って子孫を残し、命をつなぐために、哺乳類は様々な環境に対応した特有の移動手段、すなわち「ロコモーション」能力を発達させてきました。最新の解析映像や骨格標本などを通して、同じ脊椎動物である魚類や爬虫類とは異なる、哺乳類の多様で自由な動きの仕組みに迫ります。
最高速度が時速100kmにもなるチーターは、スピード、加速・減速、方向制御の能力がベストマッチしたスプリンター。筋肉の活動や、脚の着地時間のコントロールなどにより、すばらしい走行を生み出します。
横にスクロールできます。
チーターの疾走を再現した3D骨格モデル連続画像©Animal System Physiology, Yamaguchi Uni. (Prof. Wada)
クジラ類、海牛類、さらにラッコは、体軸と尾ビレの上下運動から生まれる推進力で水中を移動します。一方、魚は尾ビレを左右に動かして前に進みます。
イルカの遊泳を再現した3D骨格モデル連続画像 ©Animal System Physiology, Yamaguchi Uni. (Prof. Wada)
シロテテナガザルのブラキエーション(腕渡り)では、長い上肢やよく動く肩をいかして振り子のように体を使い、樹上を時速30km以上という速さで移動できます。
テナガザルのブラキエーションを再現した3D骨格モデルの再現画像 ©Animal System Physiology, Yamaguchi Uni. (Prof. Wada)
大迫力!哺乳類大行進
移動運動ロコモーションの仕組みに迫る
巨大哺乳類たちが間近に!
歯やあごを見くらべ
オスのアピール作戦
命をつなぐための工夫
コドモも生き残り作戦